教室インターホンが動かない原因は・・・?(問題ケースまとめ)

こんにちは、今回は学校LANの教室インターホンが使えなくなった実際のケースをお話します。

原因を知ることは、いま運用中の障害対処だけでなく、これから校内LANの教室インターホンを新規検討する際にも有益だと考えました。

これまで15年間に、さまざまな障害が発生しましたが、ほとんどの場合(99%)は、校内LANの問題発生が原因となり、それが教室インターホンへ影響する事で発生し、その問題対処も行いました。

また問題が発生したとしても、個別のインターホン機器(おおむね1台)で、学校全体が使えなくなる障害は1件も発生しませんでした

下記へ、これまでのケースをまとめました。

 1.スイッチングハブの故障

学校の各フロアに設置されたスイッチングハブが故障し、当該ハブに繋がったすべて教室のパソコン、プリンターなどが通信できなくなりました。すぐにハブを新しいものに交換し復旧しました。

 2.ハブのソケットの故障、LANケーブルのツメの欠け抜け落ち

上記のケースに関連し、ハブそのものは正常で動いていますが、うち1つ差込ソケットが故障し通信ができない状態でした。この場合はLANケーブルを別ソケットへ入れなおし復旧しました。また古いLANケーブルは先端のツメが欠けてソケットから抜け落ちやすく、LANケーブルの交換をお勧めしています。

 3.IPアドレスがダブり(重複した割り当て)

これは、現場で盲点となりがちな障害です。教室インターホンと同じIPアドレスをうっかり他の機器へ重複で割り当てた場合に、一時的に正常に動きますが、しばらくすると着信できない障害が発生します。最近は、教室インターホンや教室パソコンだけでなく、授業用タブレットやネットワーク電子黒板などIPアドレスを割り当てる機器があります。ただちに重複していないかを調査し、正しいネットワークのIPアドレスを割りて管理することをお勧めします。

※IPアドレスが重複しても、その他のインターホン同士には影響ありません。

 4.いたずらで、設定情報が変わってしまった。

件数は多くありませんが散見された例です。いたずらで設定情報が変わってしまい一時的に使用できませんでした。対策はインターホン機器のメニューにログインする場合にパスワードを設定しました。

 5.インターホンのAC電源アダプターの故障

AC電源アダプターを交換し復旧しました。インターホン機器は電源が入らない、または電源は入るがLEDがつきっぱなしでインターホン本体が故障したように見えます。本体には異常ありません。電源アダプターは平均5-6年が寿命で交換を必要とします。

 6.学校LANの通信状態が不安定

学校LANに障害が発生すると、インターホンが繋がったり、しなかったり不安定な障害が発生します。また通話途中に瞬間的に聞き取りにくくなる(音声が途切れる、グニャとつぶれる)。昔の国際電話のように相手の声が遅れて届く。これは学校LANに繋がった機器に障害発生の原因がありますので、業者へ連絡し調査復旧を行います。

学校LANの通信を不安定を引き起こすもの

①スイッチングハブの故障やハブソケットの故障、②学校LANに繋がった機器の故障や設定ミス、③LANケーブルの抜け、または抜け落ちそうな中途半端な状態、④ケーブル配線のループなどが発生原因となります。

 7.受話器が故障し一方の声が聞こえない。

受話器は、使用中に落下した衝撃で受話器の内蔵マイク、スピーカーが故障してしまうことがあります。正常な受話器へ交換対応します。

当社の教室インターホンの「キッズ救急」は、すべてインターホン同士が直接(ピアツーピア)で通信し繋がっていますので、もしその中で1台が使えなくなっても、それ以外のインターホンの運用にはまったく影響がありません。