キッズ救急“テレビ端子deネット”が川西小学校へ導入

「キッズ救急“テレビ端子deネット”」を兵庫県川西市立川西小学校へ試験導入しました。

この度、株式会社アルテル(東京都港区、代表:宮鍋健樹)は、住友商事マシネックス株式会社(東京都中央区、社長:荒井健彦)、住友電気工業株式会社(大阪市中央区、社長:松本正義)と共同で「キッズ救急“テレビ端子deネット”」を兵庫県川西市立川西小学校へ試験導入しました。

今回、試験的に導入した“テレビ端子deネット”は、高速同軸モデム(*)とIPインターホン端末を組合わせることで、校内LAN構築と教室間インター ホンを同時に実現する画期的なアイディアであり、校内LANが未整備な新築・増築の校舎であってもテレビ端子(同軸ケーブル)さえあれば、低コスト、短工 期で導入が可能となります。川西小学校では半年間の実証期間を経て、有用性検証を行う計画です。
(*)住友電気工業(株)製の高速同軸モデムCTE1510で、住友商事マシネックス(株)が販売

大都市圏の小中学校へ 校内LAN導入の原動力として期待
文部科学省の推進するe-Japan構想は、2005年度までに全国小中学校の普通教室における校内LAN整備率100%を目標としてい ましたが、実際の整備率は48.8%(2005年8月時点)です。この状況を受け、総務省と文部科学省は本年2月に「10万教室ICT化支援プロジェク ト」として、整備が遅れる校内LANへの投資を集中的に実施すると発表しました。

当社の「キッズ救急」は、ベーシックな校内LAN(情報コンセント)を利用するタイプに加え、電源コンセント(PLC技術)を利用する「キッズ救急“コ ンセントdeネット”」、また今回川西小学校に設置した「キッズ救急“テレビ端子deネット”」があり、いずれも既存設備を活用して簡単に校内LANを構 築しながら「キッズ救急」の導入ができ、校内LANの整備が遅れていると見られる東京・大阪・名古屋など主な大都市圏での導入が見込まれています。

(注)テレビ端子利用の通信「キッズ救急“テレビ端子deネット”」・・・テレビ端子に高速同軸モデムを接続 し、同軸ケーブルを通信回線として利用する。通信速度は最大200Mbps(理論値)を実現。高速ネットワークを安価に、そして簡単に構築できる技術。同 軸ケーブルは外部ノイズの影響を受けにくく、高速で安定したデータ通信が可能。

川西市立 川西小学校の事例

川西小学校では児童の増加に伴う増築のため、本校舎と新校舎をつなぐ連絡手段・安全対策が必要になり、「キッズ救急」の導入を決定しました。

今回採用された「キッズ救急“テレビ端子deネット”」は、教室のテレビ端子へ高速同軸モデムを接続し、同軸ケーブルを利用して校内LANを構築、イーサネットケーブルと遜色のない通信速度を実現します。
また、キッズ救急端末の本体にはハブ機能があり、教室でパソコンとキッズ救急の同時使用も可能です。

今回、設置した「キッズ救急“テレビ端子deネット”」は、以下を目的としています。

1.本校舎、新校舎を繋ぐ緊急時の連絡手段の確保。
2.教室内の子どもたちの安全を守る。
3.日常の校務を削減し、先生と子どもたちが教室で過ごす時間を増やす。
4.お昼休みや放課後に何か教室で問題があった場合に子ども達でも使用できる。

上記の「学校の安全」「校内LANの有効活用」また「教育・校務のICT化」を、“テレビ端子”ネットワークで実現する取り組みとしては、全国で初の事例となります。

テレビ端子利用の高速通信は、大掛かりな工事を必要としないため短期間での導入が可能で、導入時の騒音もなくコストの削減にもつながります。営業や業務を中断する必要がないため、ホテルの客室や病院、集合住宅などでの活躍が見込まれています。