これまで15年間で、学校の担当者から「教室の電話機が使えなくなったのですが?」という連絡があり、実際に現地へ行ってみてわかった事を今回レポートします。
私、「あれ? インターホンは正常に動いてますねー。」
「あ、階段の上のスイッチングハブのランプが消えて故障して動いてませんね?」
担当者、「そうなんです、この教室のパソコンも繋がらないんですよ・・」
なるほど、校内LANに問題があると、その上で動いてるIPインターホンは正常に使えませんので、さっそく新しいハブへ交換してすみやかに通話できるようになりました。
このように、キッズ救急は校内のコンピュータネットワークをそのまま連絡用として使う仕組みが基本のシステムです。一般のインターホンでは専用の通信線を使います。
比較すると、下記のようになります
【一般の学校インターホン】
教室1 職員室 教室2
インターホン ------ 主装置 ------- インターホン
(※)--- インターホン通信線
主装置を介し教室インターホン同士がつながります。校内LANとは別に専用通信線を敷設し使用します。
【当社のキッズ救急インターホン】
キッズ救急には主装置はありません。そのかわり1台ごとインターホン機器に必要情報を登録し校内LANを介して教室インターホン同士がつながります。
校内LAN設備をそのまま使用しますので、インターホン専用の主装置や通信線の敷設工事も要りません。その分の主装置、配線コストが不要になります。
下記のように教室間、職員室との連絡を校内LANを介して行います。
①教室1と職員室が連絡
インターホン|<---校内LAN--->|インターホン
②教室1と教室2が連絡
インターホン|<--------校内LAN---------->|インターホン
◇主装置や管理サーバーは置かないで大丈夫なのか?
大丈夫です。あらかじめIPインターホンに固定IPアドレスや相手先の端末情報などを登録し、インターホン同士が直接つながるピアトゥーピア方式で通話が行えます。
主装置は、学校の計画停電など電気の復旧の際に主装置が立ち上がらないと、すべての校内の連絡システムが止まって校務へ大きな影響が出てしまいます。また置くことで管理コストも余計にかかります。
キッズ救急のIPインターホンは主装置なしで電源復旧すれば数秒で立ち上がり登録情報も消えることがありません。
とても安定性があり管理もしやすくコストがかからないように設計されています。
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(余談)最新の仮想通貨ブロックチェーンでも使われるビアトゥーピア方式
この数年で有名になった仮想通貨ブロックチェーンにも、キッズ救急のコンセプトのピアトゥーピアの方式が採用されています。これは全体システムが止まることなく安定性が一番高いからです。逆に日本の銀行ATMなど連休に使えないなど集中管理サーバーの仕組みの弱さが浮き彫りに。。。
この15年間、ピアトゥーピア方式のおかげで、現在までシステムが一度も止まらず、今後も安定して稼働してゆきます。